ソラマメブログ

2008年01月30日

ソフトウェアジャパン2008


昨日、RLの仕事の一環で、情報処理学会主催の「ソフトウェアジャパン2008 -仮想社会が何をもたらすか-」のバーチャルワールドセッションの講演を聴きに、東京ステーションカンファレンスに行きました。(写真はイメージです)

仮想世界関連としては、

招待講演(1)「仮想世界にあるリアリティ」  佐々木 博 (オフィス創庵 代表取締役)
招待講演(2)「リアルとバーチャルのあいだ」 廣瀬 通孝 (東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)

の2講演があり、どちらも興味深い内容でした。

佐々木さんの講演では、仮想世界サービスの現状と可能性について、今のセカンドライフの事例を中心に、インワールドで起きている出来事やその楽しみ方などを、ご自身の体験を基に、映像を交えつつ説明されていました。
3C(COMMUNICATION、CREATIVE、COMMERCE)で表された仮想世界の魅力とか、今のアクティブユーザーの人口動態、人が少ないと言われつつも実は広すぎる空間・面積に対するアクティブユーザーの比率によってそう見えてしまう部分など、客観的な分析結果をベースに、初心者にもわかりやすく特徴を述べられていたと思います。

仮想世界はまだまだ使えないとか、セカンドライフは人が集まらないからダメだとか、そういうメディアや企業、ビジネス的な側面から見た議論だけではなく、この仮想世界や新しい同期型のコミュニケーション文化をどう醸成していくべきなのか、メタバースやユビキタス社会のあり方をどうすればいいのか、まずは一人でも多くの人にセカンドライフを通して仮想空間を体験してもらい、たくさんの人が建設的な議論ができる場を作っていきたい、そんな佐々木さんの主張には、とても共感を覚えました。

時間が45分と短いのが残念でしたが、聴講者にはセカンドライフの楽しさを通して、仮想世界の可能性が十分伝わったのではないかと思います。


廣瀬教授の講演では、従来からあるVR(バーチャルリアリティ)を実現する技術の紹介や、MR(ミックスドリアリティ)の概念、そしてこれらの技術はこれまで何度もブームが立ち上がっては消えての繰り返しだったものが、3DCG技術の進化やセカンドライフの台頭に見られるような社会環境の変化によって、社会適応時期がすぐそこまで来ているなどの興味深い話を述べられていました。


二つの講演を聴いてあらためて感じたことは、とかく最近メディアの間では「セカンドライフの失敗」などと称して、極めて部分的な側面からみた仮想空間に対する批判的な記事や意見が目につきますが、技術開発の分野では決してそんな事はなく、やがて来るメタバースの開花や3Dインターネット時代の到来に向けて、ソフト・ハードの面で可能性の追求が行われているという事実です。

セカンドライフはある意味“実験台”かもしれないが、今ここで行われている生産消費活動やコミュニケーションそのものの積み重ねが、やがて次代のインターネットの進化形を示す一つの羅針盤になっていくのではないかと思えます。

普段、私たちが何気なく買い物したり、モノ作ったり売ったり、美しい景色に感動したり、コミュニケーションを楽しんだり、恋に落ちたり、その一つ一つの行動が新しい文化を醸成し、未来を創っていくんだって、なんだかそれだけでもワクワクしませんか?

みなさんも、そんな「誇り」をもってセカンドライフを満喫しましょ♪


と、今日はちと“おカタイ”お話なのでした。
Posted by Masaru at 16:33 │日記